よく使う役
よく見る部類の役です。

今回は、特によく使う役として
平和・タンヤオ・役牌を紹介しようとおもいます。

まずは役牌から
〜役牌〜
・「ポン・チー・明カン」をしても有効
・1翻
・「三元牌・場風・自風」のいずれかの刻子(暗刻・明刻問わない)1つをそろえると成立

これも以前紹介した役なのであまり深くは解説しません。
三元牌についてはこちら、場風・自風についてはこちら
正式名称は「翻牌(ファンパイ)」ですが、「役牌」でいいとおもいます。
三元牌・場風・自風のいずれかの刻子1つにつき1翻もらえる役なので、
2つで2翻、3つで3翻、・・・というようになります。

さて、役牌における注意点を
下の図をご覧ください。


のシャボ待ちになっています。
ここで、が来れば

となり、役牌1翻が成立しますが、
が来ても

となり、役がつかないので注意しましょう。

次はタンヤオについて
〜タンヤオ〜
・「ポン・チー・カン」をしても有効(ルールによっては不可)
・1翻
・4面子1雀頭のなかに1枚もヤオチュウ牌が使われていなければ成立する役

正式名称は「断ヤオ九(タンヤオチュウ)」、ヤオに当てはまる日本語の漢字はありません。
まず、ヤオチュウ牌についての復習から
ヤオチュウ牌とは以下の13種類の牌でした。


ということで、タンヤオで使える牌は以下のとおりです。



上の21種類の牌のことを、「中張牌(チュウチャンハイ)」といいます。
この21種類の牌だけを使って4面子1雀頭を作ればタンヤオが成立し、
1翻もらうことができます。
比較的そろえやすい役なので、
何を狙えばいいのかわからないときはとりあえずはタンヤオを考えておきましょう。

また、ポン・チー・明カンをしてそろえたタンヤオは「クイタン」などと呼ばれていますが、
クイタンはルールによっては成立しない場合もあるので注意しましょう。

つぎは平和 これ大事
〜平和〜
・面前状態限定の役
・1翻
・成立条件は以下のとおり
@4つの面子がすべて順子(シュンツ)であること
A雀頭が「三元牌・場風・自風」をつかわないこと
Bテンパイしたときの待ちが両面待ちであること

読み方は「ピンフ」。「へいわ」ではないですよw
なにやら条件がごちゃごちゃしていそうですが、実はそんなことはありません。
むしろそろえやすく、麻雀における合理的かつ王道の役です。

それでは、1つずつ条件を見てみましょう。
まずは@面子がすべて順子であること
(順子についてはこちら
つまり以下のような形であればOKです。

次にA雀頭に「三元牌・場風・自風」を使わないこと
これもそのままです。まあようするに字牌をつかわなければOKという解釈で問題ないです。
そしてB待ちは両面待ち(待ちについてはこちら
ペンチャン・カンチャン・単騎・シャボ待ちだと平和は成立しません。

うえの図だと、のカンチャン待ちになっています。
上がった形は面子がすべて順子ですが、「両面待ちでなければならない」という条件を満たしていないので
平和は成立しません。


さて、どの辺が合理的で王道の役なのかも見ていきます。

まず、面子がすべて順子であることです。
刻子に比べて、順子のほうが面子としてそろえやすいのはおわかりですか?
そのそろえやすいほうの順子だけを集めればいいので、全体としてそろえやすくなるのです。

それにあわせて、使われる牌の種類が多いため、ドラが乗りやすいことにあります。
刻子は1種類の牌を3つ使うので、ドラがのりにくい反面、のったら爆発的に点数が伸びます。
それにたいして順子は3種類の牌を1つずつ使うので、爆発的には点はのびませんが、ドラがのりやすく、点数が伸びやすいです。

そして、最大の売りが「リーチ・タンヤオ」などのほかの役に複合させやすいことがあげられます。
たとえば、以下の図をご覧ください。

まず、面子がすべて順子であり、中張牌しか使われていないので、上の手はこの時点で
平和1翻+タンヤオ1翻=合計2翻の手になっています。
そこにリーチをかければ平和1翻+タンヤオ1翻+リーチ1翻=合計3翻になります。
ツモればさらにツモ1翻がつき、そこにドラが1つでもつけば合計5翻、
つまり満貫手(親は12000点、子は8000点)になるのです。
(満貫についてはこちら
というかんじに、簡単な役の寄せ集めで高得点も狙えることから、
この「リーチ+タンヤオ+平和」が麻雀の王道になります。
平和にはまだまだ複合しやすい役がありますが、それはBで。

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