完全先付け


ルールについての補足です

まずは以下の手をご覧ください。


のシャボ待ちになっています。

以前、このような手の場合、ならば役牌の1翻がつくのであがることができますが、
では役がつかないのであがることができないといいました。
これを「後付けあり」といいます。スタンダードなルールなんじゃないでしょうか。

ところが、「完全先付け」ではこの手であがることができなくなります。
完全先付けの定義としては、「あがる前に役が確定していないとあがれない」というものです。
上の手ではあがり牌が2種類あるわけですが、のどちらであがりの形をそろえるかで
役がついたりつかなかったりしますね?
このような状態であがれないのが完全先付けのルールです。

もう1つ例を見てみましょう
下の図をご覧ください


のシャボ待ちになっています。

後付けありのルールでは、
でもでも役牌がそろうの
あがることができます。


しかし、完全先付けのルールでは、
を3つそろえて役を成立させるか、
を3つそろえて役を成立させるかの違いがありますね?

をそろえたときでもをそろえたときでも成立するのは役牌(翻牌)ですが、
をそろえた役牌とをそろえた役牌は厳密には違う役としてカウントします。
というわけで、であがるかであがるかで違う役が成立します。
そうすると、どちらの役であがるかが確定していないので完全先付けだとあがれなくなります。

ルールの確認なんかで「アリアリ」とか「ナシナシ」とかいう言葉が出てくることがありますが
アリアリというのは「クイタン(ポン・チー・明カンしてそろえたタンヤオ)あり・後付けあり」のこと、
ナシナシというのは「クイタンなし・後付けなし(要するに完全先付け)」のことです。
大体はアリアリでやることが多いですが、ルールの確認はしておくようにしましょう。

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